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野村伸一編 地獄の亡母を救う目連の伝承は、盂蘭盆会への起源とも言われ、東アジア各地で女性救済の文化に豊かなバリエーションを与えている。本書は日中韓の祭祀・芸能の諸相から、死生観や霊魂観、さらに文化史の再考をも迫る注目の論集である。 A5判・上製カバー・528頁・本体7200円 2007年8月30日発行 ISBN978-4-89489-120-3 目次 はじめに 執筆者紹介 |
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はじめに ●第一部 概説篇 序章 祭祀芸能史からみた目連戯 ●第一部 概説篇 付録A 日誌──目連戯の事例ノート 事例1 台湾の葬礼にみられた目連戯 ●第一部 概説篇 付録B 図録 図録1 台湾の目連戯 ●第二部 論考篇 演劇史における目連戯 田仲一成 女性の救済──蒲仙目連戯と『血盆経』 馬建華(道上知弘訳) 韓国の目連伝承と盂蘭盆斎 李京[火+華](道上知弘訳) 巫女が伝える目連救母伝説──陸前北部の「口寄せ」縁起 川島秀一 神楽の中の目連とその比較 鈴木正崇 索引 |
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野村伸一 本書は「東アジアのなかの目連戯」に関する共同研究の報告書です。日本においてはこれまでに、主として目連伝承を説話学の方面から研究してきました。一方、東アジアの規模で目連戯──目連尊者にかかわる祭祀と芸能を論じる試みはほとんどありません。目連戯とは目連尊者が死んだ母の霊魂を救済するという伝承を演じてみせる祭祀性の強い芸能のことです。目連の母は、死んでから餓鬼道、あるいは地獄に堕ちたといわれます。それを見通した目連尊者は冥府を経巡り、母を成仏させます。 わたしたちが共同研究のかたちでこの課題に取り組んだのは二〇〇二年からです。二〇〇二年以降の活動歴はこの「はじめに」の項の次に一括して提示しておきました(一四頁以下)。ご覧になればおわかりのように、実質的には二〇〇四年の秋までには基本的な調査は終え、各氏の論考も大方はいただいていました。それが遅延したのは、ひとえに編著者の責任であります。 次に本書の構成とその内容を記しておきます。 |
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著者紹介 田仲 一成(たなか いっせい) 馬 建 華(マ ジェンファ、Ma Jian Hua ) 道上 知弘(みちうえ ともひろ) 李 京 [火+華](イ ギョンヨプ、Lee Gyung Yup) 川島 秀一(かわしま しゅういち) 鈴木 正崇(すずき まさたか) |