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村上信明著 「チンギス・ハーンの後継者」「チベット仏教の保護者」という権威をも保持した清朝皇帝。モンゴル旗人はそれら北方「藩部」統治の実務を担うべ存在だった。彼らの言語能力・仏教信仰のあり様からその実像に迫る。(ブックレット《アジアを学ぼう》4) A5判・並製・60頁・本体700円 2007年11月10日発行 ISBN978-4-89489-730-4 目次 はじめに 著者紹介 |
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はじめに |
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この旗人の中で、本書の主役をつとめるのが八旗蒙古に属する蒙古旗人(monggo gsai niyalma)である。蒙古旗人は、その大多数が清朝初期に帰順したモンゴル人およびその子孫で、出自という点では「モンゴル」の範疇に属する人々である。しかし、従来の研究では彼らを「満洲」と見なすのが一般的であった。その主な理由の一つに、彼らが清朝の官僚任用制度において満洲旗人とほぼ同様に扱われたと考えられてきたことがある。同一ポストに「満洲」と「漢」の官僚を併用する、いわゆる満漢併用制において、蒙古旗人が満洲旗人と同じく「満洲」ポストに任用されたことは、その好例である。もう一つの理由としては、蒙古旗人の「満洲化」が指摘できる。彼らは八旗に編入された後、やがて草原での遊牧生活から離れ、満洲旗人とともに定住生活を送ることで「満洲化」し、徐々にモンゴルの習慣・言語を失い、最終的には外見上、満洲旗人とほとんど区別がつかなくなるに至った。制度・習慣・言語面において、蒙古旗人は草原で遊牧生活を送るモンゴル人とは明らかに異質の存在であった。 |
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著者紹介 |