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発行団体名の変更
この第11号から、本誌『台湾原住民研究』は、前号までと同じ誌名を続けながら、母体となる発行団体の名称を「日本順益台湾原住民研究会」に変更します。ご存知のように、以前の第1号から第5号まではやはり「日本順益」と冠した団体名で発行していましたので、本号において再び名称を元に戻すことにしたわけです。
もともと本誌は、台北にある順益台湾原住民博物館(林迺翁文教基金会)から研究助成を受けて1994年に発足した「日本順益台湾原住民研究会」の研究成果発表、資料発掘、情報・意見交換など、さまざまな学術活動を1年ごとに刊行物のかたちで集約し、日本における台湾原住民研究の活性化を図るという趣旨で創刊されたものです。1996年発行の第1号から2001年発行の第5号までの計5冊には、学術論文、研究ノートのほかに、資料紹介、書評、エッセイなど、多彩な内容を盛り込むことができました。第4号、第5号では、小さい企画でしたが、台湾原住民に関連する特集を組むこともできました。
2000年をもって上記の研究助成が終了した後、本誌は発行団体名を新たに「台湾原住民研究会」と改め、基本的にはそれまでと同様の専門学術誌として発行を続けることになりました(第6号の巻末に掲載された末成道男「会の名称変更について」を参照してください)。とは言いましても、発行のための資金がゼロ状態になってしまった雑誌です。版元の風響社および関係者各位の尽力で何とか2002年発行の第6号から2006年発行の第10号まで毎年1冊ずつを世に送り出すことができましたものの、定価を以前よりも高額に設定するほかはなく、購読者にはずいぶんご負担をおかけしてしまいました。掲載した論文や研究ノート等につきましては、研究助成を受けていた時期と変わらない内容と研究水準、あるいはその時期の5冊を越える内容と水準にできるように努めてきたつもりです。
本誌の発行とそれを含めた研究会活動全般のことは、第10号に「日本順益台湾原住民研究会・台湾原住民研究会の10余年」と題して記しておきましたので、詳細に関してはそれをご覧ください(同じ文章は、風響社のホームページhttp://www.fukyo.co.jpにも掲載されています)。
2006年より、順益台湾原住民博物館が、大阪の国立民族学博物館を通して再び研究助成をしてくださることになりました。ここ10年余り続けてきた私たちの研究会活動、出版活動を高く評価していただけたのは大いに喜ばしいことです。これを機に本誌『台湾原住民研究』も発行団体名を発足時の「日本順益台湾原住民研究会」に戻し、さらに充実した誌面作りを目指していきたいと考えています。
研究助成の再開に快く応じてくださった游浩乙館長をはじめとする順益台湾原住民博物館の関係者各位に対して、ここに深甚なる感謝の意を表するものです。
2007年3月20日
雑誌『台湾原住民研究』
編集代表 笠原政治
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