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長谷川清・塚田誠之編 中国南部とその周辺の諸民族が、いかなる表象を紡ぎ出して自己と他者の境界を創り、エスニシティとアイデンティティの多様性を生み出してきたかをめぐる実証的論議から、「民族」を語る今日的基盤に迫る。民博共同研究の成果。 A5判・並製カバー・432頁・6000円 2005年3月24日発行 ISBN4-89489-039-9 目次 序文 執筆者紹介 |
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序文 ●第1部 表象装置としてのメディア 《民族図説》の成立とその時代 一 はじめに 一九世紀前半の四川凉山彝族地区における民族関係とその影響 一 はじめに 一 序言 雲南の神像呪符「甲馬子」の民俗神像 一 雲南の神像呪符「甲馬子」 エスニック・メディアをめぐる認識と表象 一 はじめに ●第2部 民族表象と文化的アイデンティティの動態 「西番」諸集団の社会 一 はじめに 大凉山彝族における民族表象と宗教儀礼 一 はじめに 一 はじめ ハニ族「文化」の政治学 一 「『文化』の客体化」と「『文化』の実体化」 ●第3部 民族表象をめぐるポリティクス ベトナムにおける黒タイ家霊簿の現在 樫永真佐夫 一 はじめに──タイ系言語集団としての黒タイの独自性 中国における民族表象のポリティクス 一 はじめに トゥチア族の成立とその民族文化表象運動 瀬川昌久 一 はじめに 地域文化の表象と再構築 一 はじめに 民族表象としての「孔雀舞」 一 はじめに 編者あとがき |
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塚田誠之
本書は、中国における民族表象をめぐる諸問題について歴史学と人類学の視点から検討し、その研究領域に新たなパースペクティブを切り開くことをめざした論文集である。おさめられている論文は、平成一二年度から平成一四年度にかけて実施した国立民族学博物館共同研究「中国における民族表象の歴史学・人類学的研究──南部地域を中心とした整理と分析」での研究報告をもとに書かれている。この共同研究では、中国南部および隣接する東南アジア大陸部に居住する諸民族が、様々な接触交流や相互関係のなかでいかなる表象を紡ぎ出して自己と他者の境界を作り出し、エスニシティや文化的アイデンティティの多様性を生み出すにいたったかについて、具体的な事例分析にもとづく相互比較を試みた。これまで同地域の諸民族については、移住と拡散にともなう諸集団の分岐、融合、再編、民族間関係とエスニシティの動態、漢化、民族的境界維持のメカニズムなどの諸問題をめぐり、フィールドワークの成果をふまえた事例研究が蓄積されてきた[cf.
竹村卓二編 一九九一、同編 一九九四、塚田・瀬川・横山編 二〇〇一]。上記の共同研究では、そうした研究成果の論点をさらに発展させる一方、民族表象という分析視角を新たに導入することによって、中華帝国からその再編期をへて今日の中華人民共和国へといたる各時期において進行してきた、マジョリティ/マイノリティ間の文化的ヘゲモニーをめぐる力学や文化的アイデンティティの再構築など、中国/中華世界の民族表象の研究方向に対して一定の見通しをつけることをねらいとした。 |
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執筆者紹介(掲載順) 武内房司(たけうち ふさじ) 菊池秀明(きくち ひであき) 塚田誠之(つかだ しげゆき) 川野明正(かわの あきまさ) 谷口裕久(たにぐち やすひさ) 松岡正子(まつおか まさこ) 樊 秀麗(はん しゅうれい) 吉野 晃(よしの あきら) 稲村 務(いなむら つとむ) 樫永 真佐夫(かしなが まさお) 曽 士才(そう しさい) 瀬川昌久(せがわ まさひさ) 韓 敏(かん びん) 長谷川 清(はせがわ きよし) |