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ふぃるど 1〜5号

ふぃるど社会人類学研究会編・刊
旧明治大学社会人類学研究会編(1・2号)。1986年、「社会人類学を学ぶ者達が自由な雰囲気の中で自由に討論する場」として発足した研究会の会誌。論文・書評・調査報告・エッセイなどを含む。(発売元・風響社)
A5判・並製・本体各号800円
1号・64頁/1986年7月20日、2号・86頁/1987年7月20日、3号・62頁/1989年8月1日、4号・50頁/1989年10月1日、5号・48頁/1992年5月20日
目次
創刊にあたって

目次

第1号 目次

発刊の辞
【研究論文】
  私財論ノート (中込睦子)
  船住い漁民の漁撈活動体系──広島県二窓浦木江組の場合 (小川徹太郎)
  海と漁民──スリランカ南部漁村ダクヌガマの事例から (高桑史子)
  我が国競馬社会の民族誌的研究・試論 (大月隆寛)
【書評】
  Ancestor Worship and Korean Society, R.L.Janelli & D.Y.Janelli
                                (朝倉敏夫)
  The Position of Women in Primitive Society and Other Essays in Social Anthropology, E.E.Evans-Pritchard (赤羽裕美子)
  沖縄の社会組織と世界観 渡邊欣雄 (渋谷 研・成島 仁)
 “Le Vocabulaire de la Parente”, Le Vocabulaire des Institutions Indo-Eeuropeennes, E.Benvenist (田口良司)
【フィールド通信】 (木佐木哲朗・執行 一利・赤羽裕美子)
会員名簿
研究活動報告

第2号 目次

【研究論文】
  シンハラ社会の命名システム──個人名と称号について (執行一利)
  ボントック・イゴロットにおける共同体規制及び共同体の活性化に関する一試論                                 (木佐木哲朗)
  中国華北村落における世代ランク (中生勝美)
  韓国社会考──地域性に関する覚書 (朝倉敏夫)
  台湾漢人家族の女性に関する覚書──「妻」と「姉妹」の二面性 (植野弘子)
  文献資料にみる戦前日本の水上生活者 (小川徹太郎)
【書評】
  Socialization:The Approach from Social Anthropology, P.Mayer ed. 
                                (蓼沼康子)
 Anthropological Archaeology, G.Gibbon (立柳 聡)
【フィールド通信】 (柳沼亮寿・田口良司・大月隆寛)
【研究会活動報告】
【会員名簿】

第3号 目次

【研究論文・報告】
  漁船の動力化と村落開発──スリランカ漁村の実態 (高桑史子)
  ネパール・東部タライにおける地域開発事業──BSLDの事例報告(柳沼亮寿)
  ふぃるどとしての日本──過疎の研究のためのノート (堀江俊一)
【書評】
  Inequality among Brothers:Class and Kinship in South China, Rubie S.Watson (植野弘子)
【フィールド通信】 (中生勝美)
【研究会活動報告】
  〈開発と人類学〉
  〈フィールド・ワークの諸問題〉
【研究会活動記録】
【会員名簿】

第4号 目次

序 女性──経済活動と姻戚をめぐって (植野弘子)
【研究論文】
  「稼ぐ妻」と「稼げぬ夫」──スリランカ漁村の女性 (高桑史子)
  里帰り慣行──バン・センダク帰り──からみた若狭の女性 (蓼沼康子)
  市と女性 (藤井せい子)
  韓国の姻戚関係に関する覚書 (朝倉敏夫)
  日本の族制研究における姻戚概念──学史的整理の試み (中込睦子)
【フィールド通信】
  福島県大沼郡三島町大登──サイノカミにみる女性原理 (立柳 聡)
  漢族の地域性に関する覚書 (中生勝美)
【一九八八年度研究会活動記録】
【会員名簿】

第5号 目次

【研究論文・報告】
  異文化とはなにか──『インド文明と我々』をめぐるルイ・デュモンの人類学的視点について (田口良司)
  タイ北部、ミエン族の定婚過程と妻方居住婚 (吉野 晃)
  伝統的自治慣習と地域自治に関する覚書──フィリピン・北部ルソン・コルディレラ地域の場合 (木佐木哲朗)
  東日本畑作文化の一考察──山梨県南巨摩郡早川町硯島地区北村・原村を例として (立柳 聡)
  香港の冥婚と世界観 (中生勝美)
【フィールド通信】
  満族のアイデンティティ (植野弘子)
  移動する韓国人 (朝倉敏夫)
【研究会活動記録】
【会員名簿】


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創刊にあたって

代表幹事
田口良司


 本研究会は「社会人類学を学ぶ者達が自由な雰囲気の中で自由に討論する場」として、去年四月に発足し、その後毎月研究会を重ねている。そこにおいては、発表者の探究のエネルギーが伝わる語りや発表者が自問自答する思考の過程をさらけ出すような語りを求めてきた。この研究会は一人一人の中で未だ生まれ得ないものが産み出されていく過程に会員全員が加わることのできる出会いの場でありたいと考えた。
 我々の目ざす社会人類学はフィールド・ワークに学ぶものであり、またこの研究会のメンバーによって将来共にフィールド・ワークを行いたいと考えている。これをもってこの研究会会誌を「ふぃるど」と名付けた。同時にこの研究会自体が我々にとってのフィールドであるともいえる。
 さて、ここに発刊する「ふぃるど」創刊号はこれまでの研究会活動の成果である。ここには研究会での発表に対する会員の意見・批判をふまえて思考を重ねた結果が集められている。諸氏からの厳しい御批判・御教示を仰ぐものであり、これによって研究会活動がさらに幅広いものとなるように願っている。
 社会人類学をめぐる現在の状況は多くの問題をかかえており、こうした中で我々は自由な論議の中から、そしてフィールドの中から一つ一つの答えを見い出す努力を重ねていきたいと考えている。
  昭和六十一年六月二日

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