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| 原不二夫著 マラヤ共産党など東南アジア各国の共産党と中国、ベトナムなど社会主義国は、近い将来各国に社会主義政権を打ち建てるために、「密かな国際協力」を進めていた。見果てぬ夢に終わった、知られざる歴史の一面を多くの史料をもとに克明にたどる。 A5判・上製カバー・304頁・4000円 2009年3月24日発行 ISBN978-4-89489-141-8 目次 はじめに 著者紹介 |
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はじめに
資料解説 |
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マラヤ共産党についての研究は数多くなされているが、その多くは一九六〇年の非常事態終了までを扱ったもので、以後同党がマラヤ、マレーシアの政治に直接の影響力をもつことはなくなったためか、一九八九年一二月の和平協定締結までさらに三〇年近く続いた武装闘争については、本格的な研究は少ない。とりわけ、マラヤ共産党が様々な形で中国からの支援を受けていたこと、一九五〇年代後半以降マラヤ共産党の軍事拠点はマレーシア国境に近い南タイにあったこと、などはよく知られていたにも拘らず、中国がどのような形で具体的にマラヤ共産党に関わってきたか、タイ共産党とマラヤ共産党とはどのような関係にあったのかなど、マラヤ共産党と「兄弟党」との関係については、管見の限りではまとまった研究は未だに全く出ていない。陳平(Chin
Peng)書記長を中心とするマラヤ共産党幹部の多くが長らく中国に滞在していたことが和平協定締結後次第に明らかになり、今ようやく、滞在の顔ぶれ、時期、状況などを整理することで、中国や中国共産党とマラヤ共産党との関係の具体的な姿の一端を捉えることが可能になった。南タイにあったマラヤ共産党とその軍隊がタイ政府、周辺のタイ住民、タイ共産党とどのような関係を築いていたかについても、当事者側からの資料が得られるようになった。従来、太平洋戦争直後に二、三人のインドネシア共産党(Partai
Komunis Indonesia. 以下、PKI)幹部がマラヤ共産党指導に当たったことくらいしか知られていなかった同党との関係や、ホー・チ・ミン主席が一九三〇年にマラヤ共産党創建会議を主宰したこと、イギリスのスパイとして送り込まれ一九三九年から一九四七年までマラヤ共産党書記長の任にあったライテク(Lai
Teck)がベトナム出身でかつてインドシナ共産党員だったことくらいしか知られていなかったベトナム労働党(共産党)との関係も、一端ながら明らかになってきた。本書は、こうした状況の中で、マラヤ共産党の対外関係、兄弟党との関係を解明しようとするものである。これによって、マラヤ共産党の闘争がどのような状況の中で進められたか、それはなぜ敗退せざるを得なかったか、の一端が解明できるのではないかと思う。 |
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著者紹介 |