mark.jpg 風響社について


活動

風響社は、主としてアジア・太平洋地域の歴史・民俗に関する専門書を刊行する出版社です。1991年創業以来、台湾やベトナムをはじめ、大文明周辺諸地域の社会・文化研究の発信に力を注いできました。紙の本から電子の本、そしてネットの本へと移行しつつある時代にあたり、よりインターナショナルで、インタラクティブな活動を目指すつもりです。

SOHO

小社の特徴の第一は、SOHOであること、すなわちスタッフも資金も少ない小規模出版社であることです。これは、大量生産大量消費の大勢には不利ですが、逆に組織維持の経費が少ない分、効率的に目標のみを追求できるメリットもあります。元来が少部数・多品種である専門書の中でも、周辺分野に位置づけられるテーマを手がけるには、いい形態の一つと考えます。

DTP

第二の特徴は、創業以来一貫してDTPによる組版を行ってきたことです。これは、多言語対応や編集作業の合理化はもちろん、マルチメディアやネットワークパブリッシングといった新しい出版の形態への対応にもつながります。今後も小さなデスクトップから、著者・読者、印刷・流通などの多様なリンケージに可能性を探っていきたいと思います。

WEB

第三の特徴は、WEBな主題を目指すことです。「周辺から中心を見る/中心から周辺を見る」ような社会・文化研究は「蜘蛛の巣」のような相互連関を見つめることであり、「水かき」のように水面下の地道な作業でしょう。小社の活動が、そうした貴重な研究成果のネットワーク構築に少しでも貢献できれば幸いです。
今後ともさらなるご支援・ご鞭撻をお願い申し上げます。

スタッフ一同



なお、小社に就職関係のお問い合わせを頂いておりますが、当面社員募集の予定はございませんので、よろしくご了承をお願いいたします。


風響社から本を出すには

 風響社から本を出したいと思われる方のために、小社の受け入れ態勢をお知らせいたします。

1)小社は基本的には「アジア関係の歴史・民族・宗教を中心とした学術書」をメインとしておりますが、その他の地域・分野でも社主が面白いと思ったものは刊行しております。したがいまして、どのような分野であっても、著者あるいは編者からの出版企画のご提案は有り難く受け入れ、慎重に検討をさせて頂く、というスタンスとなります。

2)ただ、ごく小規模な出版社ですので、受け入れられる種類・内容にはおのずと限度があります。およそは小社のこれまでの刊行物から推測して頂きたいのですが、よく分からない場合にはとりあえず打診して頂いて結構です。また、刊行をお急ぎの場合には良い原稿でも、手いっぱいでお受けできない場合もございますので、最初にご相談下さい。

3)ご提案・打診される場合には「原稿」「著者」等に関する情報が必要です。(以下の情報が整っていれば、原稿本体は必ずしも最初からお送り頂かなくて結構です。)

a)「原稿」
  本体(ファイルまたはプリントアウト)
  目次
  概要(原稿のアブストラクトおよび分量、刊行の意義・目的など)
  想定読者(対象学会、教科書使用など)
  原稿のソース(書き下ろし、発表誌、学位論文など)
b)「著者」
  簡単な研究歴
  既刊本や発表論文
  連絡先・勤務先・所属学会
c)希望事項
  刊行時期の希望
  小社の回答の時期
  その他

4)よそで断られた場合でも、小社では独自の判断をいたしますのでご安心下さい。ただ、同時に他の出版社にも打診されている場合、あらかじめお知らせ下さい。最近、いくつかの社に同時に打診される方が見受けられます。条件のいい方で出したいことは十分理解いたしますが、せっかく時間をかけて検討し御返事しても「なしのつぶて」という場合があり、貴重な時間と労力を「盗まれた」思いがいたします。「天秤にかける」権利は認めますので、オープンな誠意ある対応をしていただきたいと切に願う次第です。

5)ご自身でもそれほど多くの部数が売れないと思われる場合には、製作費補填の心づもりをお知らせ頂くと検討に幅がでます(例えば、学術振興会の補助金・大学や財団の助成金を申請するなど)。
 もちろん、良い原稿であれば売れ行きがそれほど期待できなくても、あるいは申請の末選定に漏れたとしても、なんとか刊行の道を探ろうというスタンスを持っておりますので、ご遠慮なく率直に、ご提案下さい。
 風響社は熱意ある著者と、ともに本づくりすることを何よりも大切にしたいと思っております。意欲的な原稿・企画のご提案をお待ちいたしております。


(附記)以下は蛇足です。初めて本を出される方などは参考までお読みください。

 よくこんな誤解をされている方がいらっしゃいます。たとえば、(1)著者が原稿を入れて校正すれば本は完成する。(2)著者の本だから、装丁やタイトルも思うがままである。(3)本は安いほど売れる。(4)本を出せば印税がもらえる。(5)助成金で印刷費が出ているから、版元は儲かっている。
これらはほとんど間違いである、と小社では考えています。

(1)紀要や報告書と違って、書店で販売する商品としての書籍の場合、著者の校正だけでOKということはまずありません。編集者や校閲者の目を通して、商品として成立するか、読者が理解できるか、文献や表記や内容が正確か、他者の権利やプライバシーを侵害していないか、など、いろいろな角度からのチェックを経て、はじめて出版社の商品として出荷が可能になります。

(2)書籍は出版社の商品であって、著者の作品ではありません。著者は原稿という作品を出版社に預け、出版社がそれを商品化するわけです。もちろん、著者の思いを受け止めて造本その他に工夫を凝らしますが、それは読者に対して版元が商品イメージを作っていく範疇になります。自分の思いを直接他人に伝えたいとしたら、商業出版とは異なるルート(例えばブログや自費出版)で発表することになります。

(3)安い方が売れるというのは、ガソリンやスーパーの野菜のように同じ品質のものが異なる価格で販売される場合に限って起きる現象です。教科書などを除くほとんどの書籍は専門書といえども一種の嗜好品です。必要ない人にはどんなに安くても購入してもらえません。(同じ本なら当然安い方が売れるわけで、ブックオフやアマゾンで古本が出回ると、新刊の売上げは減少します。今日の出版不況の一因は流通やネットの発達にあると言えます。)

(4)昨今の出版事情では、本を出して印税がもらえるのは、大手出版社から執筆依頼を受けて本を出す場合か、出した本がたまたま予想外に売れた場合、に限られます。学術書やそれに近い内容の本では、印刷費やその他の経費を回収するために必要な売上げ部数を確保するのは、容易なことではありません。

(5)ほとんどの助成金は製作費の一部を補填するという名目で出されます。出版社はそっくりそのまま印刷所など外注先に支払うだけですので、助成金だけでは利益がありません。また、商品として書籍を作るには製作費以外に、広告費・倉庫費・編集費など間接経費も発生しますので、本が売れてくれないと赤字になります。

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風響社
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