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<風響社通信 No.7> 2001年6月24日 昨年から「風響社通信」と銘打って、新刊のご案内やその他の情報をメールでお知らせいたしております。
◎『東アジアにおける文化の多中心性』(三尾裕子・本田洋編、3000円)は5月末に刊行いたしました。 ◎『台湾原住民研究 5号』(日本順益台湾原住民研究会編、2000円)は6月初めに刊行いたしました。 ◎『アジア移民のエスニシティと宗教』(吉原和男/クネヒト・ペトロ編、5000円)は7月中旬に刊行予定です。 ◎『カストム・メレシン オセアニア民間医療の人類学的研究』(白川千尋著、6000円)は8月末に刊行予定です。 ◎『カンボジアの農民──自然・社会・文化』(J・デルヴェール著/石澤良昭監修・及川浩吉訳、15000円)は最終段階で遅れが出ております。予約を多数頂いており、大変恐縮ですが、今しばらくお待ち下さい。
ウラジオストックで調査中の百瀬響氏からエッセイが到着。小文ながら極東ロシアの現状を伝えてくれる興味深い内容です。 開設の趣旨に添うものならいつでも大歓迎ですので、リンク先を掲示するなど、どうぞご利用下さい。皆様の情報やご意見・感想などお寄せ下されば幸いです。 また、通信読者の方でHPを開設されている方も多いかと思います。ご希望の方は小社リンク頁でご紹介いたしますので、是非ご一報下さい。
本日(6月24日)の朝日新聞書評欄下に広告を掲載しました。南山大学人類学研究書叢書の第6冊にあたる『アジア移民のエスニシティと宗教』が近日配本となりますが、それに合わせて既刊本も紹介したものです。既刊本も小社で取り扱います。 図書情報でサーフしていたら、実践女子大学図書館の図書・雑誌探索ページに遭遇しました。これは本当によく出来ていると思います。図書・雑誌・新聞・記事・映画・ビデオ・CD・灰色文献の検索サイトが主要国別に集められ、しかも「実践」的に配列されているのです。国際的書誌情報のポータルサイトとして登録しておいて、けして邪魔にはならないと思います。 http://www.jissen.ac.jp/library/frame/index.htm ただし、ここはから図書館そのもののHPに行くのは要注意です。単純な頁のように見えるのですが、小社の環境では実に重いのです。したがって、上記の頁を登録しておき、直行・利用するのがいいかと思います。 いずれも、詳細は小社ホームページをご覧下さい。 ……………………………………………………………… 【後記】 さて、そんな時局を余所にあいかわらず風響社はせっせと仕事ですが、「新文化」という業界紙の6月21日号に「韓国の出版社が危ない」という衝撃的な記事が掲載されました。eコマース出版懇話会という業界の集まりで主婦の友の村松社長が述べた「インターネットによる情報の無料開示により、韓国の出版社の経営が厳しくなっている」という発言を短く紹介したものです。 韓国の出版界が激しく電子化されていることは、『コリアン・ドリーム! 韓国電子メディア探訪』(別冊本とコンピュータ3、トランスアート、2000年7月刊)でも詳しく紹介されてますので、すでにご存じの方もいらっしゃるかと思います。そこにも過熱する状況は紹介されていましたが、村松氏がいうように「壊滅状態」というのは本当なのでしょうか。 ご存じのように韓国では1997年の経済危機によりIMFの介入を招きました。厳しい金融政策が強いられたため、もともと小さな取次が多く複雑な出版流通システムでしたので、取次や書店が次々と連鎖倒産し、出版流通システムは大混乱。これが結果的に業界再編と電子化を押し進めたと言われています。 本とコンピュータのHPで行われた「100日議論その2 人はなぜ、本を読まなくなったのか?」において、韓淇皓氏(韓国出版マーケティング研究所長)は、その状況を次のように述べています(「韓国では、子どもの本が元気だ」2000年7月28日、http://www.honco.net/100day/02/2000-0728-han-j.html)。 「韓国ではすでに数十社あまりの企業が電子書籍の市場に参入した。規模の大きな出版社を見わたせば、必ずといっていいほど直接・間接に電子書籍企業と手を結んでいる。なんにせよ、韓国の出版市場がわずか数ヶ月の間に電子書籍事業の激戦場と化したことはあきらかだ。だが電子書籍をあつかう企業には懸案が山積みされている。たとえば電子書籍の市場について具体的な展望や予測はあるのか。あるいは文字配置やレイアウトといったデジタル・デザインの方向はどうするのか。さらに著作権をはじめとする関連法規の整備は。しかしこれらもろもろの問題について基本的な議論さえされないまま、ただ生き残りさえすれば勝算はあるという一点にかけて各企業はヘゲモニー争いに突入している。」 氏はそのあと、実用書本位の状況に果敢に挑戦する文芸出版社を紹介し、「すぐれた児童書が市場を活気づける」と続けているのですが、このところの不況で事態は再び悪化したのでしょうか。最新の韓国出版事情をご存じの方にはご教示願いたいですし、詳しい状況が分かれば、続報をお伝えしたいと思います。 ともあれ、日本の出版界も韓国の状況を(もっと悪くずるずると)後追いしていることは確かですから、韓淇皓氏の述べた「不況・電子化・混乱、されど企画と内容による再生」というシナリオ、とくに後半部分に望みを託したいところです。 このように、21世紀のアジア事情は一昔前の「日本モデルをアジア諸国が追いかける」構図から一変しているようです。政治だけでなく三流に成り下がったといわれる経済でも、とくに政官財もたれあいに身動きのとれない大企業は、すでに中国の国営企業改革にも遅れをとっているのかもしれません。 「痛みのともなう改革」と連呼されるばかりですが、小社など10年来「痛み」っぱなしです。既得権クラブの出版業界も含めて「改革の実」を少しでもいただきたいところですね。 もうすぐ夏、その前に憂さ晴らしの「一票」でも入れてやりますか。おっと本音が出たところで失礼します。 |
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