『台湾原住民研究』第10号における剽窃問題とお詫び

2006年3月に発行しました雑誌『台湾原住民研究』第10号に掲載の許雅_「日治時代初期(1895-1930)における台湾原住民教育:「蕃童教育所」の役割」の一部には、中野裕也氏のご論文「植民地統治下の一台湾原住民村落における日本語教育史」(『日吉紀要 言語・文化・コミュニケーション』19、1997年)、「教科書から見た台湾先住民族に対する日本語教育」(『日本語教育史論考』凡人社、2000年)、および北村嘉恵氏のご論文「「蕃童教育所」普及過程における台湾先住民社会の変容」(『日本の教育史学』43、2000年)、「台湾植民地戦争下における先住民「教化」策――1895〜1900年代初頭宜蘭庁の事例を中心に」(『北海道大学大学院教育学研究科紀要』90、2003年)から、出典を表示しないまま、それぞれの記述を同文ないし同文に近い表現で使用した箇所が数多く見出されました。それらが、結果的にみて学術論文執筆のルールに反した剽窃にあたることは言うまでもありません。許氏自身も深く反省し、心から陳謝の意を直接両先生に伝えております。
そのような重大な過誤を見落とし、同論文を雑誌に掲載しましたことは、もとより第10号の編集を担当しました代表者の責任であり、中野氏、北村氏をはじめ関係各位に多大のご迷惑をおかけしましたことを深くお詫びいたします。

 2007年12月20日
                『台湾原住民研究』
                         第10号編集代表  笠原政治



当研究会では、当該論文を誌面から削除した第10号を新たに作り直し、すでに市販されていました初めの方の雑誌を回収・廃棄するという措置をとりました。その措置に関連して、雑誌『台湾原住民研究』第11号(2007年3月発行)の末尾に「本誌第10号の再発行と回収について」と題する一文を掲載し、購読者各位に回収へのご協力を依頼いたしました。今後とも未回収の分に載っています当該論文を目にされた場合には、参照・引用等をなさらず、恐れ入りますが当研究会または発行所までお知らせいただきたく、重ねてお願いいたします。