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比較日本文化研究 17

比較日本文化研究 17

国際的・学際的視野からの日本文化・人間文化研究の雑誌。特集:「日本」「日本人」の境界を問い返す

著者 比較日本文化研究会
ジャンル 定期刊行物
シリーズ 雑誌 > 比較日本文化研究
出版年月日 2014/12/25
ISBN 9784894899179
判型・ページ数 A5・208ページ
定価 本体1,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

【特集】「日本」「日本人」の境界を問い返す

特集について(川上郁雄)
国家の周辺を問う
   ─小笠原諸島民の国籍、戸籍、アイデンティティ(デビッド・チャップマン)
無国籍状態の人から国籍・戸籍を再考する(陳天璽)
「難民」として来日した親を持つ子どもたちの記憶と自己表象
   ─複言語と無国籍の間で(川上郁雄)

【論文】
在日朝鮮人政治犯と朴正煕政権における
ヘゲモニーの危機(金泰植)
韓国における因幡の白兎型説話(魯成煥)
近代日本における角兵衛獅子の言説
   ─明治期から昭和期初期を中心に(池内恵那)

【研究ノート】
『機動戦士ガンダム』スタディーズ
   ─研究の射程と課題(二)(川村清志)
ポスト・コロニアルの家族小説
   ─梁石日、アズズ・ベガグ再読(細井綾女)
「大喜利」とは何か
   ─テレビにおける歴史的展開と現在(村岡大河)

【書評】
『出産環境の民俗学─〈第三次お産革命〉にむけて』
   ──安井眞奈美著 昭和堂、二〇一三年、三二〇〇円(税別)(伏見裕子)

執筆者紹介
彙報
投稿要領
英文目次
編集後記

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内容説明

国際的・学際的視野からの日本文化研究・人間文化研究のための研究・交流の場となることを目指して創刊。11号からはより開かれた雑誌を目指しリニューアル。特集:「フィールドワーク実習の意義──教育と研究への双方的展開にむけて」


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執筆者紹介(a所属 b主要著書・論文 c専攻)

 

川上郁雄(かわかみ・いくお)a早稲田大学教授/b『越境する家族―在日ベトナム系住民の生活世界』(明石書店、二〇〇一年)、『「移動する子ども」という記憶と力─ことばとアイデンティティ』(くろしお出版、二〇一三年)/c文化人類学、「移動する子ども」学

デビッド・チャップマン(David Chapman)a南オーストラリア大学/bChapman, D. (2009), Zainichi Korean Identity and Ethnicity, Routledge, London. PAPERBACK、Chapman, D. and Krogness, K.J. (2014), Japan’s Household Registration System and Citizenship: Koseki, Identification and Documentation, London: Routledge.(ISBN 978-0415705448 )/c文化歴史、人類学

陳天璽(Tien-shi Chen)a早稲田大学准教授/b『無国籍』(新潮文庫、二〇一一年)、『越境とアイデンティフィケーション─国籍、パスポート、IDカード』(新曜社、二〇一二年)。/c人類学、国際政治学

金泰植(きん・てし)a獨協大学・聖心女子大学・日本体育大学非常勤講師/b「祖国とディアスポラ―一九七○年代韓国映画における在日朝鮮人表象」(松田素二・鄭根埴編『コリアン・ディアスポラと東アジア社会』京都大学学術出版会、二○一三年)、「韓国のナショナリズムと在日学徒義勇軍―戦争記念碑からみた英雄化と記憶の政治」(チョン・グンシク/直野章子・波潟剛・三隅一人編『記憶と表象から読む東アジアの20世紀』花書院、二○一四年)/c社会学

魯成煥(の・そんふぁん)a韓国・蔚山大学教授/b『日本神話と古代韓国』(韓国語)(民俗苑、二○一○年)、『日本神話における新羅伝承』(韓国語)(民俗苑、二○一四年)/c比較神話学、比較民俗学

池内恵那(いけうち・えな)a高等学校教諭(非常勤)/b「江戸の大神楽と獅子舞の機能」(『広島大学日本語教育研究』第二一号、二○一一年)、「変容する角兵衛獅子―近代の都市空間=東京の中で」(『広島大学日本語教育研究』第二二号、二○一二年/c近世・近代日本文化史

川村清志(かわむら・きよし)a国立歴史民俗博物館准教授/b「祭りの習得と実践――子どもによる準備過程を中心に」(『比較文化論叢』第二二号、二○一○年)、「近代における民謡の成立――富山県五箇山地方『こきりこ』を中心に」(『歴史民俗博物館研究報告』第一六五号、二○一一年)/c文化人類学、民俗学

細井綾女(ほそい・あやめ)aフランス・リヨン第三大学准教授/b「コリアンジャパニーズ・ブールの呼称と国籍問題」(『言葉と文化』第一一号、二〇一〇年)、La langue japonaise est-elle la « mère » des Zainichi ? Mythe et politique de la langue maternelle chez quelques écrivains zainichi,(Transtextes 08/2013、二〇一三年)/c日本現代文学、アジアとそのディアスポラ研究

村岡大河(むらおか・たいが)a塾講師 /cテレビ研究

伏見裕子(ふしみ・ゆうこ)a日本学術振興会特別研究員(PD)/b「戦前期の漁村にみる産屋習俗の社会事業化――香川県『伊吹産院』を中心に」(『女性学年報』第三二号、二〇一一年)、「山形県小国町大宮地区の産屋にみる安産信仰と穢れ観の変化――出産の医療化および施設化との関連を中心に」(『女性学年報』第三三号、二〇一二年)/cジェンダー史

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