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資源化される「歴史」

中国南部諸民族の分析から

資源化される「歴史」

ヒトや集団の文化実践が紡ぎ出す「歴史」は、市場経済や政治権力によって加工され、より大きな文脈として再配置されていく。

著者 長谷川 清
河合 洋尚
ジャンル 人類学
文化遺産・観光・建築
シリーズ 人類学集刊
出版年月日 2019/03/30
ISBN 9784894892644
判型・ページ数 A5・464ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序(長谷川 清)
 一 問題の所在――「歴史」の資源化における中国的文脈
 二 本書の構成
 三 成果と今後の課題
 
●第一部 歴史・記憶とアイデンティティ 
 
三江県の「六甲人」の「侗化」に関する一考察(塚田誠之)
 一 はじめに
 二 同楽苗族郷における六甲人
 三 風俗習慣
 四 六甲人のアイデンティティ
 五 おわりに
 
二〇〇八汶川地震後のチャン族の都市への移住と村規民約(松岡正子)
 一 はじめに
 二 先行研究からみたチャン族における都市への移動
 三 四川省阿壩蔵族羌族自治州茂県雅都郷における被災後の再建と移住
 四 チャン族社会における都市移住者と村規民約
 五 おわりに
 
「歴史」の資源化――台湾に逃れたハニ族土司を事例として(稲村 務)
 一 序 ――「資源化」と「歴史化」およびアイデンティティ、「歴史性」
 二 中華人民共和国と台湾の歴史の資源化――「土司史」と「泰緬孤軍史」
 三 落恐土司へのインタヴュー
 四 結語
 
歴史に関する集団的記憶とその資源化――中国東北地域瀋陽のシボ(錫伯)族の事例を中心に(韓 敏)
 一 はじめに
 二 調査地及びシボ族の歴史的概要
 三 満洲人の「八旗」システムへの編入とそれにともなう民族大移動
 四 「西遷」とそれに関する公式文書による記録
 五 歴史と文化をつなぐシボ家廟
 六 西遷節――儀礼化された集団的記憶
 七 結論
 
●第二部 媒体の多様性と歴史表象/歴史叙述
 
タイ北部におけるミエンの歴史資源化(吉野 晃)
 一 はじめに
 二 タイにおけるミエンの歴史資源化――文書
 三 タイにおけるミエンの歴史資源化――〈飄遙過海〉
 四 歌に見られる〈飄遙過海〉
 五 神像
 六 おわりに
 
イ族にみる「歴史」の構築とその素材(野本 敬
 一 はじめに――イ族の「歴史」
 二 イ文字記録の活用と「歴史」
 三 中華的伝統との習合
 四 歴史の「回復」
 五 おわりに――「歴史」が資源として利用されるとき 
 
自民族の歴史を書く――『トン族簡史』から『トン族通史』へ(兼重 努)
 一 はじめに
 二 『民族簡史叢書』から『ポスト簡史』へ
 三 『トン族簡史』から『トン族通史』へ
 四 記述の比較検討
 五 おわりに
 
聖なる時空の現出とその観光資源化(曽士才)
 一 はじめに
 二 調査地と鼓社節の概要
 三 鼓社節の観光資源化
 四 まとめ
 
ベトナム、マイチャウにおけるターイの移住開拓伝承の資源化(樫永真佐夫)
 一 はじめに
 二 ホアビン省マイチャウ県の概況と観光化
 三 マイチャウの年代記文書
 四 マイチャウのターイの移住開拓伝承の構成
 五 伝承にあらわれた民族間関係
 六 伝承における銅のシンボリズム
 七 外来王による支配とその正統性
 八 おわりに
 
●第三部 歴史のアーカイブ化と景観の資源化
 
国境地域の歴史文物とその資源化――雲南省孟連県・娜允古鎮を事例に(長谷川 清)
 一 はじめに
 二 歴史の資源化と史跡・文物
 三 エスニック・シンボルとしての歴史的建築物
 四 文物工作と文化行政
 五 歴史文化名城・名鎮と博物館の建設
 六 歴史資源の活用と観光文化
 七 おわりに
 
革命の歴史の資源化――紅色文化における解放の語りと展示の分析を中心に(高山陽子)
 一 はじめに
 二 紅色文化の様式の成立
 三 解放の語り
 四 革命博物館における解放の展示
 五 おわりに
 
雲南省元陽棚田地域における景観とその資源化――村民による映像撮影への関わりを中心に(孫 潔)
 一 はじめに
 二 キノコハウスについて
 三 箐口村におけるキノコハウスの歴史的変遷
 四 キノコハウスの資源化
 五 おわりに
 
歴史性と景観建設――寧化石壁客家祖地における時間と空間の資源化(河合洋尚)
 一 はじめに
 二 寧化石壁をめぐる歴史記述とアーカイブ化
 三 客家地域における空間の生産と寧化石壁
 四 寧化石壁における客家祖地の建設と経済投資
 五 客家祖地の景観と「歴史」の刻印
 六 考察と展望――時間と空間の資源化をめぐって

あとがき(河合洋尚・長谷川清)

索引

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内容説明

歴史や文化はどう消費されるのか
ヒトや集団の文化実践によって紡ぎ出された「歴史」は、市場経済や政治権力によって加工され、より大きな文脈として再配置されていく。本書は、現場の視点からそのさまざまな水流を汲み取り、全体としての動態を見極めようとする試みである。民博共同研究の成果。

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長谷川 清







   一 問題の所在――「歴史」の資源化における中国的文脈

 本書は、多民族国家・中国における「歴史」の資源化をめぐって、中国南部地域の諸民族を中心に、さらには比較の観点から中国東北・西北部、東南アジア大陸部などの隣接諸民族の事例も含めつつ、その動態的な過程や多様なかたちを民族誌資料に基づいて検討することを目的としている。近年、中国の影響力が強まり、日本や世界に多大な影響を及ぼしており、中国に対する関心の高まりとともに、これまで以上に複眼的かつ多面的な中国理解が必要不可欠になっている。

 漢族と少数民族からなる「統一的な多民族国家」として自己を定義する中国では、地理・民族・宗教・文化などの多様性や歴史の重層性を特色とし、地域性を形成している。親族、宗族、村落・地域社会、エスニック集団など、様々な属性を帯びる社会集団が交錯して歴史的に形成されてきたローカルな政治空間や社会体制があり、多様な基層社会を形成している[Liu and Faure 1996, Zang 2015]。こうした状況に対しては、政治や経済、国際関係といった視点からの分析だけでは十分な理解が得られず、実地調査を通じて中国という全体社会にアプローチしてきた文化人類学が探究していかねばならない現代的課題も多いのである[Harell 1995, Rossabi 2004]。

 改革開放以後の現代中国で進行している諸問題の解明には、中国の基層社会の多様性に基づき、資源をめぐる対立や競合、あるいはその歴史的変遷や動態を対象化する方法が有効とされ、各種資源の様態やそれらをめぐる利益集団の関係性、資源化の過程が分析されている[伊藤 二〇一二]。資源論的アプローチの必要性は経済的な領域だけにとどまるものではない。政治的、社会的、文化的な領域においても同様の意味で不可欠である。また、かつての中国王朝の統治体制のもとで存続してきた伝統的な歴史観や歴史意識は、今日なお中国社会の論理を形づくっており、近・現代中国になって以降は歴史認識の形成や政治的動員において中国的な特色を持つナショナリズムの潮流を生み出している[西村 二〇〇四、ワンジョン 二〇一四]。

 ここで注目しておきたいのは、〈歴史の資源化〉(以下、歴史の資源化)とでも呼ぶべき興味深い現象が今日中国各地で進行しているという点である[塚田編 二〇一六:四]。問題領域のイメージを以下のような光景や現象によって示しておこう。
多民族が混住する地方都市のコミュニティ区域や公共的空間において、諸民族の表象物やシンボルなどが展示され、「中華民族」の一体性を表すものとして、多民族間の共存や融和、団結が強調されている。創世・起源神話や伝説上の英雄のモニュメントやレリーフ(浮彫りの造形物)が観光スポットの一角に建立され、民族歌舞の文芸公演や諸民族の祝祭イベントが頻繁に行われるようになっている。太古の神話・伝説の時代から始まり、歴代の王朝統治、中国革命や抗日戦争への参画を経て、諸民族の団結によって中華人民共和国が成立し、今日の改革開放の時代へと至るまでの長い歴史が連綿と書き綴られている編年体の形式による民族史や様々なジャンルの民族文化をテーマとした書籍が多数刊行され、書店の一角を占めている。歴史的な出来事や題材を扱ったテレビドラマや映画作品が多数制作され、教養・娯楽作品として放映、消費されている。歴史的建造物の修復や再現、著名な文化人や政治家、民族エリートの記念館・旧居の整備や保存などによって地域のアイデンティティ構築やブランド化を進め、観光地としての特色化を図るようになっている。国境地域では隣接しあう諸民族が長い交流の歴史を有し、互いの文化形成に深く関与しあってきたという語りやそれを具現化したイベントが開かれ、国境に跨がる地域間の経済・文化交流の機会となっている、等々。

 以上は、筆者がこれまで現地調査を行ってきた雲南省の国境地域(西双版納、徳宏等)での見聞をふまえて列挙してみたものだが、中国の他地域においても同様の事象が確認できるのではないだろうか。そして、これは様々なレベルで歴史や記憶の掘り起こし、想起の作業が進行していること、国家としての統合を図るべく民族間の融和や団結を謳い、多元的な民族文化の共存を志向するナショナリズムの対象に、歴史・記憶が資源として活用されつつあることを示唆し、教育、啓蒙、娯楽などの社会的ニーズに応えるために、多様な媒体(メディア)が動員されていることを意味している。

 本書において扱われる「資源化」という用語は、資源人類学[山下 二〇〇七]でいうところのそれを出発点としているが、本書ではその意義をふまえつつも、近年の市場経済化、グローバル化の進行との関係だけで資源化を理解することだけでは十分とは言えず、長い王朝統治の歴史を有する文明社会であった中国の歴史的、政治的、社会的文脈との関係において資源化の展開を捉えておく必要があるという立場をとっている。早くから文明化し、文字文化を発達させた中国社会では、漢字という記録媒体を基本とした歴史の記録化・史料化(=アーカイブ化)が早くに起こったし、前近代における長期にわたる王朝体制のもとで形成された商品経済の伝統がある。広大な市場経済圏が形成され、都市社会が出現し、歴史などの知識や教養・文化が流通し、民俗社会に浸透したのである。

 中国社会において、漢字という文字媒体が歴史の資源化にどのように関わっているか。中国の政治・経済システムといかなる関係にあるのか。特定の主体や集団がローカルな文化的実践の場において紡ぎ出した「歴史」は、為政者や権力組織によってどのような加工と操作の対象とみなされ、より包括的な中国社会の文脈に再配置されていくのであろうか。

 これらの問いは、中国における歴史の資源化を検討していく際、看過できない検討課題である。歴史や文化を消費する行為は中国社会の伝統でもあり、それは政治的な権力関係や文化的実践の成果として生み出されたものである。歴史の資源化は実用価値的な側面だけでなく、様々な認識主体が自分たちの正当性とアイデンティティの維持を担保しようとして構築される側面を有する。すくなくとも言えることは、歴史の資源化を近年の市場経済化のもとでの動きと捉えるだけでは、中国的文脈や特色について十分には解明できないだろう。中国的文脈において歴史とみなされたものがすべて市場経済によって資源化されていくとは限らないし、何が資源化されるかは当該の集団やコミュニティが属する歴史・政治的文脈や社会経済的状況の違いによっても異なっている。また、資源化を促す力が何に起因するのかについては、諸民族の歴史や集合的記憶が多面性や重層性を有する点をふまえて、それらが公式的な歴史表象や歴史叙述へと転換される過程だけでなく、「中華民族」の一体性という語りとの接合やそれへの包摂についても視野を広げて分析していく必要がある。

 本書のもととなった研究プロジェクトは二〇一四年一〇月から二〇一八年三月までの期間、国立民族学博物館共同研究会〔資源化される「歴史」――中国南部諸民族の分析から〕として開催された。ここに参加したメンバーは、これまで中国南部および周辺地域の諸民族の文化資源(=民族文化資源)を焦点化し、中国的文脈において諸民族の表象行為や文化資源、資源化のポリティクスなどがどのような特徴を有するかについて関心を共有し、共同研究を続けてきた。多様な主体間の権力関係や歴史的・地域的布置において、諸集団の来歴を語る神話や伝承、風俗習慣、族譜、宗教儀礼、建造物、文化的景観、祝祭イベントなどが資源として戦略的に選び取られ、その表出や利用をめぐってせめぎあいの場が生成される点などについて、現地調査において収集した民族誌資料による比較分析を行ってきた[武内・塚田編 二〇一四、塚田編 二〇一六]。 

 共同研究会は民族文化資源に関する国立民族学博物館の研究プロジェクトで得られた知見や成果をふまえてスタートした。歴史の資源化をめぐる議論の方向性はこれらの延長線上にあるとも言えるが、資源化の意味内容や捉え方は資源人類学に依拠しているとはいえ、各自の関心領域や力点は異なっている。歴史は、潜在的な可能性の束(=資源)とすることもできるし、そうした資源化による文化的産物でもあるが、実地調査によって収集した民族誌資料を中国社会の多様な文脈性のなかで多面的に検討していくことを重視している。共同研究会を通じて得られた共通認識では、資源化という包括的な概念だけで多様な媒体によって進行する歴史の資源化の内実を明らかにすることには限界があり、歴史研究における「記録化」、「史料化」、「歴史化」、「アーカイブ化」などの分析概念も同時に必要となる。とくに、アーカイブ化の概念は重要であろう。文字テキスト以外の景観や身体技法など、有形・無形の文化資源を含めた幅広い領域に関わる概念と捉えておきたい。また、ナラティブ(物語)と歴史の資源化の関係、資源化に作用する最上位の「想像の共同体」としての「中華民族」という枠組みや概念の重要性、歴史の資源化においては誰が何のために誰に対してどのように資源化を行うのかも問題となる。さらには、歴史を資源化していくことで何を創出しようとしているかなどについても地域間・民族間の比較が必要である。しかし、歴史哲学によくあるような抽象性の高い思弁的な議論を回避するためには、「歴史として記述」や「人に歴史を感じさせる物質的な媒体」に限定した比較分析が生産的であるとの共通理解を得たことは有意義であった。 以下の三つの問題視角から、歴史の資源化における中国的文脈の解明をめざし、中国諸民族の社会・文化研究における資源論的アプローチを刷新していきたいと考える。


1 歴史・記憶とアイデンティティ
 「歴史とは何か」という問いに対して、しばしば指摘されるのは、歴史という概念が「過去に起こった事柄」と「過去についての記述」を意味している点である。歴史は「起こったこと」や「語られたこと」をめぐって多様な諸主体が関わりあう状況で紡ぎ出される、過去についての解釈や想像による構築物である。また、過去に生起した事実のすべてが歴史となる訳ではない。ナラティブ(物語)の性格を持ち(以下、物語)、特定の関心や価値判断に基づく取捨選択によって組織化された過去についての知識の集積である[野家 二〇〇五]。

(後略)
 
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編者紹介

編者紹介
長谷川 清(はせがわ きよし)
1956年、埼玉県生まれ。
上智大学大学院博士後期課程単位取得退学。
現在、文教大学教授。
論文に、「都市のなかの民族表象――西双版納、景洪市における『文化』の政治学」(塚田誠之編『民族表象のポリティクス』風響社、2008年)、「宗教実践とローカリティ――雲南省・徳宏地域ムンマオ(瑞麗)の事例」(林行夫編著『〈境域〉の実践宗教の大陸部東南アジア地域と宗教のトポロジー』京都大学学術出版会、2009年)など。


河合洋尚(かわい ひろなお)
1977年、神奈川県生まれ。
2009年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了(社会人類学博士)。
専攻は社会人類学、景観人類学、漢族研究。
現在、国立民族学博物館グローバル現象研究部・総合研究大学院大学文化科学研究科准教授。
主著書として、『景観人類学の課題――中国広州における都市景観の表象と再生』(風響社、2013年)、『日本客家研究的視角与方法――百年的軌跡』(社会科学文献出版社、2013年、編著)、『全球化背景下客家文化景観的創造――環南中国海的個案』(暨南大学出版社、2015年、共編著)、『景観人類学――身体・政治・マテリアリティ』(時潮社、2016年、編著)、『中国地域の文化遺産――人類学の視点から』(国立民族学博物館、2016年、共編著)、『フィールドワーク――中国という現場、人類学という実践』(風響社、2017年、共編著)など。

執筆者紹介(掲載順)

塚田誠之(つかだ しげゆき)
1952年、北海道生まれ
北海道大学大学院博士課程修了。博士(文学)。
専攻は歴史民族学。
現在、国立民族学博物館名誉教授。総合研究大学院大学名誉教授。
主要著書として、『壮族社会史研究――明清時代を中心として』(国立民族学博物館、2000年)、『壮族文化史研究――明代以降を中心として』(第一書房、2000年)、『民族文化資源とポリティクス――中国南部地域の分析から』(風響社、2016年、編著)、『中国の民族文化資源――南部地域の分析から』(風響社、2014年、武内房司との共編著)など。

松岡正子(まつおか まさこ)
1953年生まれ。
1982年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
専攻は文化人類学、中国民俗学。
現在、愛知大学現代中国学部・同大学院中国研究科教授。
主著書として、『青蔵高原のチャン族とチベット族――2008汶川地震後の再建と開発(論文篇・写真篇)』(あるむ、2017年)、『四川のチャン族――汶川大地震をのりこえて[1950-2009]』(風響社、2010年、共著)、『中国青蔵高原東部の少数民族――チャン族と四川チベット族』(ゆまに書房、2000年)。

稲村 務(いなむら つとむ)
1966年生まれ。
1999年筑波大学博士課程歴史・人類学研究科文化人類学専攻後期課程退学。博士(学術)東北大学。
専攻は文化人類学
現在、琉球大学国際地域創造学部教授。
主著書として、『祖先と資源の民族誌――中国雲南省を中心とするハニ=アカ族の人類学』(めこん、2016年)、論文として「ハニ=アカ族の記憶と記録」『国立民族学博物館調査報告』(SER)142号(2017年) 、「民族学者・柳田国男――座談会「民俗学の過去と将来」(1948)を中心に」『人間科学』37号(2017年、琉球大学)。

韓 敏(かん びん)
1960年生まれ。
1993年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(人類学)。
専攻は文化人類学、中国及び東アジア地域研究。
現在、国立民族学博物館超域フィールド科学研究部教授。
単著として、『大地の民に学ぶ――激動する故郷、中国』(臨川書店、2015)、『回応革命与改革――皖北李村的社会変遷与延続』(江蘇人民出版社、2007)、主編著として『人類学視野下的歴史、文化与博物館――当代日本和中国人類学者的理論実践』(国立民族学博物館、2018、共編)、Family, Ethnicity and State in Chinese Culture Under the Impact of Globalization.(Bridge21 Publications、2017年、共編)、『中国社会における文化変容の諸相――グローカル化の視点から』(風響社、2015年)、『近代社会における指導者崇拝の諸相』(国立民族学博物館、2015年)、『革命の実践と表象――現代中国への人類学的アプローチ』(風響社、2009年)など。

吉野 晃(よしの あきら)
1954年生まれ。
1990年東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻博士課程単位取得退学。博士(社会人類学)。
専攻は社会人類学、生態人類学、東南アジア地域研究、道教研究。
現在、東京学芸大学人文社会科学系教授。
主著書として、『ミエン・ヤオの歌謡と儀礼』(大学教育出版、2016年、共著)、『中国の民族文化資源――南部地域の分析から』(風響社、2014年、共著)、『『東南アジア大陸部―山地民の歴史と文化』(言叢社、2014年、共著)、『生をつなぐ家――親族研究の新たな地平』(風響社、2013年、共著)、『東アジアにおける宗教文化の再構築』(風響社、2010年、共著)など。

野本 敬(のもと たかし)
1971年生まれ。
2009年学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程単位取得退学。
専攻は西南中国地域史・民族史。
現在、帝京大学短期大学現代ビジネス学科講師。
主な論文に、「雲南の歴史と自然環境」(氣賀澤保規編『雲南の歴史と文化とその風土』勉誠出版、2017年)、「イ族史叙述にみる「歴史」とその資源化」(塚田誠之編『民族文化資源とポリティクス――中国南部地域の分析から』風響社、2016年)、「清代雲南武定彝族土目那氏の動態にみる官―彝関係」(『国立民族学博物館調査報告』104、2012年)など。

兼重 努(かねしげ つとむ)
1962年生まれ。
1999年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。専攻は文化人類学、西南中国地域研究。現在、滋賀医科大学教授。
編著に『功徳の観念と積徳行の地域間比較研究』 (京都大学地域研究統合情報センター Discussion Paper Series No.33、2013年、林行夫と共編)、論文に “Diffusion of Knowledge with the Movement of Experts among Settled Village Communities : A Case Study of the Dong People in Southwest China” Takako Yamada and Toko Fujimoto eds, Migration and the Remaking of Ethnic/Micro-Regional Connectedness,(Senri Ethnological Studies 93、2016年)、「遺産登録をめぐるせめぎあい――トン族大歌の事例から」飯田卓編『文化遺産と生きる』(臨川書店、2017年)、「国家政策と民族文化――トン族の風雨橋を中心に」、松尾恒一編『東アジア世界の民俗――変容する社会・生活・文化』(『アジア遊学』215号、勉誠出版、2017年)など。

曽士才(そう しさい)
1953年生まれ。
1986年東京都立大学大学院人文科学研究科中国文学専攻博士課程満期退学。
専攻は文化人類学、中国民族学。
現在、法政大学国際文化学部教授。
主著書として、『世界の先住民族――ファースト・ピープルズの現在 01東アジア』(明石書店、2005年、共編著)、『中華民族の多元一体構造』(風響社、2008年、共訳)、論文として、「西南中国のエスニック・ツーリズム」(鈴木正崇編『東アジアの民衆文化と祝祭空間』慶応義塾大学出版会、2009年)、「中国貴州省における生態博物館の二〇年」(塚田誠之編『民族文化資源とポリティクス―中国南部地域の分析から』風響社、2016年)など。

樫永真佐夫(かしなが まさお)
1971年生まれ。
2001年東京大学大学院総合文化研究科単位取得退学。博士(学術)。
専攻は文化人類学、東南アジア地域研究。
現在、国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学教授。
主著書として、『黒タイ歌謡〈ソン・チュー・ソン・サオ〉――村のくらしと恋』(雄山閣、2013年)、『黒タイ年代記〈タイ・プー・サック〉』(雄山閣、2011年)、『ベトナム黒タイの祖先祭祀――家霊簿と系譜認識をめぐる民族誌』(風響社、2009年)など。

高山陽子(たかやま ようこ)
1974年生まれ。
2007年東北大学大学院環境科学研究科博士課程終了。博士(学術)。
専攻は文化人類学。
現在、亜細亜大学国際関係学部教授。
主著書として、『民族の幻影――中国民族観光の行方』(東北大学出版会、2007年)、『多文化時代の観光学――フィールドワークからのアプローチ』(編著、ミネルヴァ書房、2017年)、「社会主義キッチュに関する一考察」(『亜細亜大学国際関係紀要』26号、115-134、2017年)など。

孫 潔(そん けつ)
1973年生まれ
東北大学大学院環境科学研究科博士課程修了。博士(学術)。
専攻は文化人類学、中国地域研究。
現在、佛教大学専任講師。
主要論文として「非物資文化遺産としての食の観光化に関する一考察――中国雲南省昆明市の「官渡餌塊」を事例に」(『言語と文化』30号、2017年)、「棚田の文化資源化とその再資源化をめぐるポリティクス――中国雲南省元陽県を例として」塚田誠之編『民族文化資源とポリティクス――中国南部地域の分析から』、2016年)、「観光ガイドのライフヒストリーからみた中国の観光開発――雲南省元陽県棚田地域を例として」(『旅の文化研究所研究報告』24号、2014年)など。


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