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韓国朝鮮の文化と社会 1

特集 交叉するフィールド

韓国朝鮮の文化と社会 1

「特集・交叉するフィールド──歴史・文化・社会、そして創造」、シンポジウム総合討論、論文、資料、書評、エッセイを収録。

著者 韓国・朝鮮文化研究会
ジャンル 定期刊行物
シリーズ 雑誌 > 韓国朝鮮の文化と社会
出版年月日 2002/10/26
ISBN 9784894899513
判型・ページ数 A5・280ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

発刊の辞 伊藤亜人

特集=交叉するフィールド──歴史・文化・社会、そして創造
 〈論文〉
  士族と両班のあいだ──歴史の時間・文化の時間 吉田光男
  江南の民俗世界から──急がれる対照研究 野村伸一
  転換期における韓国文化研究の展開 真鍋祐子
 〈コメントおよび総合討論〉(記念シンポジウム)

論文
 植民地期朝鮮における「心田開発運動」政策 川瀬貴也
 韓国キリスト教労働運動の多面性──教会構成員の組織内アイデンティティと権威の問題から 太田心平

研究ノート・資料
 北朝鮮訪問記 崔吉城
 断章──朝鮮の女性学に向けて 野村伸一

書評
 交錯するまなざしの記録──佐藤忠男『韓国映画の精神──林権澤監督とその時代』 板垣竜太
 書評──渡邊欣雄著『風水の社会人類学──中国とその周辺比較』 崔吉城

本の紹介
『金素雲『朝鮮詩集』の世界──祖国喪失者の詩心』(権丁煕)/『やきもの名鑑[5] 朝鮮の陶磁』(石附啓子)/『朝鮮近世の御用商人──貢人の研究』(六反田 豊)/『大将軍信仰の研究』 (斉藤徳子)/『東アジアの基層文化に表われる死と生』(安 勲)/『韓国・朝鮮と向き合った三六人の日本人──西郷隆盛、福沢諭吉から現代まで』(三ツ井 崇)/『韓国両班騒動記』(末成道男)

ひろば/マダン
〈展評〉 いま、話そう(カヌ エルク・ タフセ゚ア竅j A Second Talk: Contemporary Art from Korea and Japan(喜多恵美子)/アジアの世紀のはじまりにPART II──韓国画の現在(喜多恵美子)

エッセイ
名付けの哲学──孝と不孝の分かれ目(竹田 旦)/「韓」と「朝鮮」と──激突を繰り返して来た二つの呼称(祖父江孝男)/族譜研究ことはじめ ──人類学から接近する歴史(嶋 陸奥彦)/私が南原をえらんだ理由(本田 洋)/黄砂に吹かれて(仲川裕里)/延辺の三つの声(植村幸生)/一九七〇年代韓国の女性労働運動を考える──東一紡織労働組合委員長李総角氏とのインタビューから(横田 伸子)/鬱陵島の童男童女神と金麟雨(藤田明良)/引越しと故郷作り(李鎮榮)/ベトナムの韓国人 (李鎮榮)

彙報 
韓国・朝鮮文化研究会会則
創刊号編集後記
英文目次・ハングル目次
執筆者一覧

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内容説明

「特集・交叉するフィールド──歴史・文化・社会、そして創造」の論考、シンポジウム総合討論をはじめ、人類学・歴史学を中心に、論文、資料、書評、多彩なエッセイを収録。年刊。


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発刊の辞
韓国・朝鮮文化研究会初代会長
伊藤亜人


ワールドカップの日韓による共同開催を通して、今年は韓国の文化と社会に対する関心はこれまで考えられなかったほど高まりを見せてきました。国民レヴェルのこうした交流を通して韓国の文化や社会に関して幅広い情報が求められるようになっている中、われわれの研究もこれまでの蓄積をもとに幅広い分野に広がりをみせていますし、それと同時にますます学際的な性格も帯びようとしています。しかし現実には、所属する研究機関が異なれば互いの研究や関心を充分に知る機会がないままに過ごしていることも少なくありません。以前にも増して研究者どうしの情報交換や研究協力が迫られています。また現状では研究成果を公開する機会もかならずしも充分とはいえません。


本研究会は、こうした認識と要望のもとに分野を超えた研究者の交流と研究成果の公開を促がすことを目標に掲げて発足しました。これまでの一年間はもっぱら組織作りに当てられ、研究大会と定期研究会を中心に活動してきましたが、ようやく財政面でも何とか見通しが立つようになり、ここにいよいよ機関誌を発行する運びとなりました。


学会の成否は機関誌によって決まるといっても過言ではありません。充実した機関誌を実現するためには、何よりも会員皆さんの積極的な参画を呼びかけるしだいです。

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執筆者紹介
伊藤 亜人 東京大学大学院総合文化研究科教授
吉田 光男 東京大学大学院人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究専攻教授
野村 伸一 慶應義塾大学文学部教授
真鍋 祐子 国士舘大学21世紀アジア学部助教授
嶋 陸奥彦 東北大学大学院文学研究科教授
板垣 竜太 日本学術振興会特別研究員(東京大学大学院総合文化研究科)
神田より子 敬和学園大学人文学部教授
秀村 研二 明星大学日本文化学部教授
崔 吉 城 広島大学総合科学部教授
森山 茂徳 東京都立大学法学部教授
竹田  旦 茨城大学名誉教授・創価大学名誉教授
川瀬 貴也 京都府立大学文学部国際文化学科専任講師
太田 心平 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程
ソウル大学校大学院人類学科博士課程
権 丁 煕 東京大学大学院超域文化科学専攻比較文学比較文化コース博士課程
石附 啓子 慶應義塾大学大学院文学研究科哲学科美学美術史学専攻博士課程
六反田 豊 東京大学大学院人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究専攻助教授
斉藤 徳子 佛教大学大学院修士課程・民俗学専攻
安   勲 佛教大学研究生
三ツ井 崇 日本学術振興会特別研究員
神田外語大学外国語学部・横浜国立大学教育人間科学部非常勤講師
末成 道男 東洋大学社会学部教授
喜多恵美子 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程
弘益大学校大学院美術史学科博士課程
祖父江孝男 国立民族学博物館名誉教授
本田  洋 東京大学大学院人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究専攻助教授
仲川 裕里 専修大学経済学部助教授
植村 幸生 上越教育大学学校教育学部助教授
横田 伸子 山口大学経済学部助教授
藤田 明良 天理大学国際文化学部助教授
李 鎮 栄 名桜大学国際学部助教授

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